出光興産-マレーシアにSPS製造設備建設へ

出光興産-マレーシアにSPS製造設備建設へ
出光興産株式会社(本社:東京都)は、マレーシアのジョホール州の同社事業所内にSPS製造装置を建設すると発表した。

SPS(シンジオタクチックポリスチレン)樹脂は、1985年に同社が世界初の合成に成功し、1997年に世界で最初の工業化を達成。同社独自の技術により、「耐熱性(融点270℃)」「耐熱水性」「絶縁性」「電波透過性」に優れ、電気自動車を含む自動車関連部品、5Gをはじめとする高速通信機器のアンテナ部への採用等が広がっており、需要が拡大しているという。 

今回建設を予定しているジョホール州の事業所は、マレーシアにおける同社の石油化学製品製造拠点であり、SPSの原料であるSM(スチレンモノマー)などの調達に最適であること、また、今後需要の拡大が見込まれる東南アジアに位置していることから、当地での建設を決定したとしている。

建設予定地は、ジョホール州パシルグダンの同社事業所内で、生産能力は9000トン/年。商業運転開始は2022年8月を予定している。


出典:当社マレーシア事業所内に第2SPS製造装置の建設を決定 -自動車の電動化や、コネクテッド社会進展に向けた 高速通信化ニーズに合致したエンジニアリングプラスチックの展開拡大(出光興産株式会社公式サイト)

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